
2025年度 静岡大学⼯学部電気電⼦⼯学科⻑(⼤学院 総合科学技術研究科⼯学専攻 電気電⼦⼯学コース⻑)の芳賀 仁です。ようこそ!電気電子工学科のホームページへ。電気電子工学科についてご紹介いたします。
1.電気電子工学科での教育
電気電子工学科および大学院・電気電子工学コースでは,充実した教育プログラムを提供しています。入学直後には,大学の講義にスムーズに適応できるよう,教員を囲んだ少人数セミナーを実施。また,ロボット製作実習を通じて電気電子工学の基礎に触れる創造教育実習も行い,実践的な学びを提供します。
2年次には「情報エレクトロニクスコース」と「エネルギー・電子制御コース」の2つに分かれ,興味のある分野で専門科目を受講できます。3年次からは,1・2年次で得た知識を活かし,より専門的で実践的な実験・実習に取り組みます。最終学年の4年次では,各自が研究室に配属され,指導教員のもと卒業研究に取り組みます。本学科では,各研究室に少人数の学生が配属されるため,指導教員から丁寧な指導を1年間にわたり受けることができます。
その後,約7割の学生が大学院修士課程へ進学し,さらに一部の学生は博士課程へと進みます。このような一貫した教育・研究プログラムのもと,電気電子工学のジェネラリストから特定の技術領域のスペシャリストまで,先導的な技術者や研究者を育成しています。
2.電気電子工学科での研究
電気電子工学は社会の基盤技術であり,さまざまな分野に応用されています。特に地球温暖化対策やSDGs、Society 5.0の実現に向け,その重要性はますます高まっています。社会からの期待と要請がかつてないほど強まるなか,本学科では最先端の研究に取り組んでいます。
本学科の研究テーマは多岐にわたり,医療応用,情報・通信,電力系統,エネルギー,センシング,計測・制御,光電子応用,自動車電動化などが挙げられます。基盤研究として,パワーエレクトロニクス,電力工学,画像センサ,先端計測,集積回路,音声処理,通信,環境モニタリング,アンテナ技術などにも精力的に取り組んでいます。また,スズキ寄附講座では,自動車工学を基盤とした電気自動車の駆動システムに関する研究も進めています。
3.静岡大学工学部の立地と産業との関わり
本学の浜松キャンパスが位置する三遠地域(三河・遠州)は,日本の自動車産業の一大集積地であり,その中心地として浜松市は発展してきました。浜松市は自動車産業だけでなく,楽器・音響業界でも世界的な地位を築いており,近年では光エレクトロニクス分野(ニュートリノ研究で知られる光電子増倍管発祥の地)も盛んになっています。
この地域には,豊田佐吉,本田宗一郎,鈴木道雄といった世界的に知られている技術者が生まれ,また山葉虎楠など,多くの先人が革新的な技術を生み出してきました。本学科は,この恵まれた環境のもと,三遠地域のさらなる産業発展に貢献すべく,教育と研究に励んでいます。
4.在校生の皆さんへ
大学で学ぶ内容は,それぞれの専門分野の基礎であり,決して難しすぎるものではありません。しかし,新しいことを学ぶ際には努力が必要です。本学科・コースでは,学生が主体的に学習して,質問しやすい環境を整え,少人数教育を活かしたサポート体制を充実させています。
また,大学での研究生活は自由度が高く,学生自身のアイデアを活かして研究を進めることができます。教員は豊富な知識をもとに,研究活動を全力でサポートします。皆さんが静岡大学で積み重ねた努力は,必ず未来に役立つものとなるでしょう。
本学科・コースの就職内定率は,近年では,ほぼ100%を維持しており,非常に高い水準を誇っています。これは,本学科の教育・研究が社会に高く評価されている証です。今後もこの優れた教育・研究をさらに発展させていきます。
5.学生の皆さんは貴重なチャンスを手にしています
浜松キャンパスのS-Port(正門すぐ左手)前には,高柳健次郎先生の像とIEEEマイルストーンの記念碑があります。IEEEマイルストーンは「技術分野のノーベル賞」とも言われ,世界に約200件,日本には約40件しか存在していません。本学は,そのIEEEマイルストーンがキャンパス内にある数少ない大学の一つです。
このような歴史と技術革新の息吹を感じられる環境の中で,皆さんは貴重な教育・研究の機会を手にしています。このチャンスをぜひ活かしてください。
6.さいごに
学生の皆さん,ともに切磋琢磨し,自身の成長と社会への貢献に向けて,より高い目標を目指しましょう。また,保護者の皆様や地域・企業の皆様には,私たちの教育・研究活動へのご理解を賜り,今後ともご支援とご協力をお願い申し上げます。